
【笠島まち並み保存地区】 重要伝統的建造物群保存地区/日本遺産構成文化財
笠島は、本島の入り口の港町として栄えた主要集落。戦国時代までは塩飽水軍の本拠、江戸時代には海運の要所として栄え、廻船問屋を中心に町並みが形成された。
江戸時代中期まで繁栄していたが、1720年代に幕府からの命で、廻船問屋筑前屋昨右衛門の差配となり、また全国の廻船の成長と増加により、急速に衰えた。
その後笠島の人々は船大工の技術を生かし、家の大工「塩飽大工」として日本各地で活躍した。彼ら塩飽大工は、年に数回笠島に戻る度に家屋を手入れした。そのため江戸時代の町並みがほぼ完全な形で保たれている。
昭和60年(1985)には重要伝統的建造物群保存地区として選定され、家屋の修復等保全が進んでいる。
町並みは廻船問屋など豪商の屋敷や町屋などから成り、小さな町ながらも道を鍵型につけるなど防衛的な配慮もなされている。
